7/6 風待ち   

 

 

夏至の前…誕生日前日のこと。
その日、ものすごく久しぶりにスピリチュアルな刺激を受けた。

宇宙、心、マジック、超常現象…どれもキライじゃない。
というより、オカルト以外のちょっと不思議な空気が好き。
(コワイのは断じて拒否!)
これまで出会った愛読書と呼べる数冊は、
すべてこのエッセンスを含んでいる。

一等初めに気に入ったのは…
筒井康隆さんの『七瀬ふたたび』。
出会いは中学1年生まで遡る。
NHK教育で夕方連続ドラマとして放映されていたのだ。
…高校1年になって書店で文庫の存在を知り、その場で買った。

主人公:七瀬は20代前半の女性。...テレパス。
つまりヒトの心が声のように読み取れてしまう。

プラスα の力があるのは素敵なことだ。
憧れ追い求めても、得られるかどうか不確かな超能力は特に。

でも。出る杭は打たれる。

その能力のために度重なる転機を得、さまざまな能力者と出会い
...仲間たちと難を逃れ北海道の湖へ向かう。

鮮烈だった。

七瀬3部作と呼ばれるシリーズであることも知り、
『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の3冊は
その後...私の7回の引越にも常につきあっている。(^^)


いろんなことを知りたい!解りたい!!
そう思って生きている。
七瀬のような力はない私でも、時々説明のつかない力に刺激され
また一歩前に進めることがある。

それはたいていひとりの時間にやってくる。 だが−。

一度だけハッキリと未確認飛行物体を見たことがある。
つまりUFOだ。
もう15年も前になるある夜。私は同じ寮に住む同期の親友と
帰宅する直前。

ウチの50mほど手前にある街灯付きの電柱のそばに
音もなく浮いているボールひとつ?

少しツヤ消ししたメタリックシルバーの完全なる球体。
...水銀の玉かと思った。

それが、とても軽やかに浮かんでいる? (・o・)

友と2人足を止め、固まる。
すぅーっと目の前を横切り、右方にある隣家の垣根の上へ
シャボン玉のように音もなく移動して、消えた?

消滅。...弾けたのではなく、キ・エ・タ。

友と目を合わせ、ほぼ同時に 『今の見た?』 と声を発した。
アレは一体何だったのかな?

で、その日出会えた方は、
それと同じような浮遊物体:いわゆる葉巻型のものが
複数整列しているのを見たという。

『アレはマボロシでは無かったのだ』と再確認する私。
心のどこかがすぅーっと穏やかになった。

 

時代が変わろうとしている。
まさに産みの苦しみを皆が味わっている今...
コレを抜ければ未来がある。
未の歳に拓けてゆく何かがある。

突然変異や未知なるものとの出会いも
限界多数に及ぶような気がしている。
根拠は無い。心がそう云っている。

この年、誕生日前後に出会う相手の中に
より深い縁が生まれるらしい。

そのためなのか、このひと月余り多くの人に出会える。
出会うこと自体が刺激になる。
その縁をつなげて...風を待とう。

6月の別名は、水無月の他に『風待ち月』。

波乗りのように、
新しい風の訪れを静かに待ってみよう。
何かが染みこむ心の余裕をもって。

明日は七夕。今、夏の扉は開いたばかり。
そろそろ風が吹き始めます♪

誰もに優しい風が吹きますように。(^^)

 

p.s. 七瀬ふたたびのエンディング曲が、忘れられません。
  ♪風信花(ヒヤシンス)どこへ ♪

 明日をさがして 歩く野辺の道 季節はどこかに 忘れてきたの
 今日も晴れた空 明日の夢はないけど 風だけをたよりに 歩いていたい
 そうね 風信子みたいに 愛を知らない 一人ぼっちの花よ 幸福はどこかに
 見知らぬあなたの やさしい言葉ほしくて 今日もそっと待ってる 白い風信子

 空はあかね色 綺麗にかげを写しだす とり残された涙 明日には乾きます
 どこかにあなたの やさしい笑顔みえます 今日も歩きつかれた 白い風信子
 そうね 風信子みたいに 愛を知らない 一人ぼっちの花よ 幸福はどこかに
 見知らぬあなたの やさしい言葉ほしくて 今日もそっと待ってる 白い風信子 白い風信子