6/1 心。   

 

もう10年以上も前のこと。
宮本輝さんの『命の器』という本を読んだ。
私は一冊の本を何度も読み返すということを滅多にしないが、
当時何度か読み返した記憶がある。


自分の心の狭さを思い知ったり、広い心に憧れたり。
今でも人の心を慮ろうと試みる時、ふとそのタイトルが過ぎる。

特に『うつわ』というコトバ。

私の心の器はどれくらいだろう?
決して大きくない。でも小さいと決めつけるのも悔しい。

命の長さは運命・宿命・致命的に決まっていたとしても...
大きくあれ、大きくあれ、私の器。