4/9 『ソメイヨシノはクローン』

 

ここ数日、お天気が落ち着かない。
昨日は春の嵐のような天候で、朝はお天気雨と強風。
午後から本格的な雨になって、おおきな雨粒が落ちる音が響いた。
でも今日は快晴!

昨朝娘を保育園に送って行くと、園庭のはじにある1本の大樹から
はらはらと桜吹雪が!

『わぁ〜♪(=^0^=)/ 』

周りのマンションが囲い壁になるのか、園庭で風が渦を巻く。
花びらは地面に落ちるのを惜しむように、庭のちょうど真ん中で
くるくると舞った。

『ふぅわぁ〜〜〜!キレイ♪♪\(^0^)/』

キャーキャー叫びながら子どもたちが渦に加わる。
お天気雨の中。お部屋に閉じこもるのはモッタイナイ!!

先生が素早く大きな青いビニールシートを引っ張り出してきて
樹の下の太鼓橋にサ〜ッと掛けた。
大粒の雨よけ用の立派な隠れ家だ。

またまたキャーキャーいいながら子どもたちは逃げ込む。(*^^*)

私は仲間に加わりたい気持ちを抑えて、娘にバイバイした。(^-^)/~~
連絡ノートに拠ると、その後晴れ間が多くなりそのシートを
地面に敷き、みんなはお花見気分でままごとを楽しんだらしい。

夕方は前述したように大嵐!
3分もかからないお迎え。
その往復でジーパンのすそはビチョビチョに。
娘は長靴を履いてレインコートを着せたのに、もっとヒドイ。
なぜかパンツまで履き替えていた。(...?謎?)

そうしてようやくくつろいでTVを観ていると。
某ニュースの○での天気予報の1コーナー。
CMまたぎで、こんなタイトルが。

『ソメイヨシノはクローン』

気になる。気になりすぎる!!

ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種。
江戸末期に江戸染井村(現在の東京都豊島区)の植木屋から
「吉野桜」として売り出された品種。=染井吉野。
(↑ネット検索による)

花のあとに実のようなもの(サクランボもどき)が出来て落ちていたりするが、
あれは実にも種にもならないらしい。
では、どうやって株を増やすのか?

それには『接ぎ木』の方法しかないという。
健康な根のある幹に、ソメイヨシノの枝を接ぐ。
成長は早く、1〜2年で立派な幹になるとか。
初めの1本樹から、これを株分けしたものが全国、全世界に広まって いるのだそう。

だからこそ、一斉に咲いて、一斉に散る。

私たちは、江戸時代に生まれたこの1本のサクラに
ず〜っと魅せられっぱなしな訳だ。(・o・)

もっと調べてみると、ソメイヨシノと呼ばれていても、
その後オオシマザクラやヤマザクラなどと交雑した種もあるらしい。
それと、根から新しい幹を出して増殖しているもの見かける。
花が見事なのは、20〜40歳のものだとか。
50歳になると急に衰えるという運命を知って、太い地下茎をはり巡らせて、
種がつくれない自分の新天地を探しているの かもしれない。

葉より先に可憐な花が、なぜか私たちちっぽけなニンゲンを見下ろして、
笑いかけるように静かに咲く。
たわわにふわりと咲きそろう。
見上げると、目が合うようでどこか恥ずかしい。(*^^*)

来年もいっぱいいっぱい微笑んで欲しい。
ガンバレ、ソメイヨシノ。

 


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