2/10 『眠り』という魔法。

 

いつかどこかで書いたかもしれないが、昔から『眠り』に興味がある。
20代までは『趣味=眠ること』と公言してはばからない私だったが、
最近はそうもいかない。(>_<)
それはなんとストレスの溜まることか!


話は変わって、随分前(多分10代の頃)知った『自己治癒能力』と
いうのにも興味があった。
身近な動物でその能力が高いのは『猫』。
犬なら致命傷!というような傷を負っても猫は1週間もすれば動ける
ようになる。
その間、猫は何をしているのか?
傷を舐めたら...ひたすら眠る。
寝るのではなく、三日三晩でも眠りつづける。(_ _)zzZ
そして体が動く程度に回復した途端、狩りをはじめる。
美しい野生。

実家ではずっと猫や犬と暮らしていた。
日ごろから猫は昼寝が得意。
ヒマなのか?
...ウン、確かにそうなのだが。(^^ゞ

体調を万全に整えているのだと感じる。
気配さえ消せるほどの集中力。
そう、動物なのに体臭さえも発しない。
いざ!という時、あのしなやかな瞬発力を思う存分発揮して、
誰にも真似できない俊敏な狩りを遂行するために。

私が大好きで憧れるライオンも、猫科。
無駄な狩りはしない。
ファミリーが生きるための最低限の肉を狩る。
百獣の王と呼ばれるのに、普段はのんびり寝ている。
やはり体調を整えているのではないだろうか。


またまた話は変わって。(^^ゞ
パソコンと出会ったのは24歳の時。(遅いでしょう?)
当時のパソコンは、それはもう『おシゴト頑張ってます!』とまわりに
強く強くアピールしながら動いていた。
特に私の携わったCADを扱うには、専用機と呼ぶべき1台を準備し、
他のソフトは一切入れず、図面を描いたものだ。
それでも、よく固まった。いわゆるフリーズ!!(>_<)
仕事中はその連続で、その対処に数時間を使う日も少なくなかった。

そんな時、私たちはまず旧データを整理し『ゴミ箱』に捨てる。
ソフトの数が少ないので、素人でも要不要の判別はしやすかった。
次にゴミの整理。『ゴミ箱』は空にする。
それができたらスキャンディスクやチェックディスクでエラーが
無いことを再チェック。
そして最後に『デフラグ』する。

神様がヒトにくれた最大の贈り物は『忘却』。
『忘れる機能』を最初から忘れず持たせてくれたのだ。(^^)
ヒトはまだ神に及ばず、コンピューターには忘れる機能がない。
だからヒトが消してやる。
コンピューターはチェックが得意。『変なヤツ』をひたすら探す。
膨大なデータも一瞬にして検索してくる。...カッコイイ。

『変なヤツ』が居なくなったら、最後の仕上げに『デフラグ』する。
昔はパソコン自体が50メガとかしかなくて、すぐに頭がいっぱいに
なってしまったのだ。(^^;)
そこで、この機能が活躍する。
一度でも実行した方はご存知だと思うが、データがブロックのように
並べ替えられてゆく。。。ひたすら、、、ヒタスラ、、、。

それをぼ〜っと見ていると、なぜか自分を見ているような気がした。

そして、ふと気づく。
書き込まれるデータというのは、スペースを端から埋めるワケではなく
広いところを探してポツンポツンと置かれているらしい。
(ただ表示上のことかもしれないが)
それが、端から順番にキレイに並んでゆくのがき気持ちイイ。

今やHDDもCPUもメモリも数百〜数千倍に性能アップした分、必要が
減り、又、昔以上に時間もかかるので、滅多に行わないが。

話は戻り。(*^^*)
私は眠ると覚える。これも10代の頃気づいたのだが。
ピアノでも運動でも勉強でも、その日出来なければ諦めて寝る。
頑張らないで、眠る。(_ _)zzZ  
すると、なぜか翌日できるようになっていた。
『私は20代までかなりの記憶力を有していた!』...と今は思う。
検索システムもそこそこイケテた気がする。
でも今は、全く機能停止している。(>_<)

猫とパソコン。
全く違う存在だが、私にひとつのことを教えてくれた。

眠りの中には、きっと神様の魔法がある。
『忘却』というワザを行使し、その後密かに『デフラグ』が行われる。
そして最後に『自己治癒』のように新しいシナプスが触手を伸ばし
新しい機能や回路を作り始める。
だから、今まで知らなかったいろんな機能が、眠りが終わる頃には
自分のものになっている。


切実に感じる。
『今、眠りが足りないぃっ!!』
そして今。私は冬眠状態のナマケモノ。。。(_ _)zzZ

※『デフラグ』とは?
EXCEED英和辞典によると;
de・frag・men・ta・tion [di:framntei()n]━━ n. 【コンピュータ】デフラグメンテーション
((分離した記憶データを連続的に記憶し直すこと)).

 


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