4/17 火事だっ!!

 

昨夜、午前1時。
私はお風呂に入ろうとしていたが、なんとなくぼんやりと時間をやり過ごしていた。
すると、けたたましい(っぽい)サイレンの音。

ウゥ〜!ウゥウ〜〜〜〜!

首都高速沿いなので、マンションはすべてサッシが2重になっている。
これだけ聞こえるのだからさぞ近いのだろう・・・高速で事故かな?っと思って
しばらく放っておいたが、音は一向に遠のかない。

『まさかウチ?』
っそんな不安が過ぎりつつ、少し気になってベランダのサッシを明けてみた。

『ん!!!!?』

街灯だけの明るさになった眼下の壁面に、赤いライトがチカチカ映る。
慌てて覗くと真下に3台の消防自動車が停車している。
タダゴトデハナイ!

キョロキョロとまだ暗さになれない目で見回すと、隣のビルから煙が昇ってる。
よくよく見ると、それはまさに私の位置からは真正面の4階の角部屋。
煙は排気口と玄関ドアの方から出ているようだ。
その部屋のすべての窓が見える位置に私はいたが、火は見えない。
消防士さんたちが続々と階段を駆け上がって4&5階に到着。

ドン!ドン!ドンッ!!

何か叫びながらドアを強くノックするが中から返事は無いらしい。
そんなやりとり(反応の無い)が数回続いたかと思うと、今度は

キュイ〜〜〜ンッ!

チエンソーが出てきた。
火花が弧を描いて落ちてゆく。
ドアを破るのだ。

バン!!!

大きな音がしてドアが明いた。
懐中電灯か炎なのか、初めて窓が内側から照らされた。
中にヒトはいないように思う。
はしご車が上がりかけて、動きを止めた。

『部屋の住人をご存知の方、また通報して下さった方は消防士に申し出て下さい』

との消防車からアナウンスがあった。
やはり、中にヒトはいないのか?

心配でしばらく見ていたが、結局炎は上がらず鎮火したようだ。
・・・ほっ。

その後は、『古畑任三郎』を思い起こすような警察関係者らしき人たちが
写真を撮ったり、部屋の中を調べたりしていた。

どうやら落ち着いたようなので、私はようやくお風呂へ。
時計を見ると丁度1時間経っていた。
幸いウチの娘は現場とは対角の部屋で寝ていて全く気づいていないようだ。

住人は無事だったのか?
朝になって見てみると、すべての窓は開け放され、少し煙とすすの臭いが届く。
みんなスモークされているようだ。
こんなに近くで火事を見たのは初めてだった。

春。
誰もがウキウキとして楽しい季節。
大事には至らなかったようだが、住人のことが気がかりだ。
転居後間もない私は、気を引き締めようと自分にいい聞かせる。

みなさん、くれぐれも『火の用心』を。

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